
長野県で中小企業向けのITシステム開発を行っている“まごのてシステム”のロゴデザインです。ITシステムとは基本的にはそれまで人が行っていた処理をシステムに任せることで、企業にとってのコストの削減につながるものです。ただそれは同時に、システム化によって人件費をカットすることでもあり、時にシステムを開発するプログラマーは「人を切る道具を作っている」と言われることもありました。まごのてシステムでは、こうした人材カット(コストカット)のためのシステムではなく、システムによって浮いたコストをさらなる人材採用に使ったり、さらなる企業発展につなげたり、そうしたプラスにつながるITシステムを目指したいということでした。
社長はヒアリングの中で次の点を仰いました。「システム開発はその特性上、はじめは小さく、徐々に大きなシステムへとアップグレードしていく方が不具合が少なく作りやすい。そしてクライアントとは『言われたものをただ黙って作るだけ(こちらから指摘やアドバイスなどしない)』という今までのシステム開発業界の常識ではなく、いわばパートナーのような関係で、必要だと思われる機能などを逆にこちらから提案したり、考えたりすることなどをしていきたい。」
システムは徐々に大きくしていくのが良いということは、すなわちシステムを“育てていく”ということではないかと考えました。だからこそクライアントとはパートナーのような関係で、共に少しずつ、きちんと育てていきたい。そこでビジョンは「人がハッピーになれるシステムを“育てていく”」であると導きました。このビジョンを表すため、ビジョンの要である“育てていく”=“成長”の表れたシンボルマークが適切であると考え、イニシャルをモチーフに“成長”を表す機能美な形を模索しました。すると発芽する様が浮かび上がり、これはまさに「システムを徐々に大きく育てていく」ことそのものだと発見し、このようなシンボルマークになりました。